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ニュース&エッセイ<プロジェクト進捗状況>

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U邸改修工事が完成しました

着工前                 工事中

完成写真

U邸改修工事か完成しました。

このプロジェクトは鉄筋コンクリート2階建ての住宅の一室を、子供部屋から奥様のお部屋と客間を兼ねた室に改修するものでした。

建物完成当初は車が趣味のご主人のガレージとして計画されたとのことで、外観的にもアクセントとなっている円形の部屋でした。その後、床を張り、間仕切りの一部を付加して子供室として使われていました。

奥様からの要望は「4畳半くらいの畳敷きのスペースと読書やお茶ができるコーナー、またできるだけ多くの収納と寒さ暑さ対策をローコストで実現して欲しい、イメージは和モダンで」とのことでした。

壁と天井がコンクリート打放しだったため、内壁を60ミリほどふかして断熱材を充填し、床暖房を設置しました。壁面収納、床下引出しなど大きさや形の異なる収納を可能な限り生み出し、円形部屋の欠点である使いにくさ(家具などの置きにくさ)を緩和しつつ、円形という個性的な空間性をより引き出すよう慎重に計画を行ないました。

天井はコンクリート打放しのまま、照明器具やエアコン、床下地やドアなど既存で利用できるものはそのまま利用し、カラーコーディネートはそれら既存のもっている色との調和に注意を払いつつ行ないました。

投稿者 sekkei-ya :2010年06月26日19:16

S邸が完成しました。

   

7月より工事を進めてまいりましたS邸がついに完成しました。

小澤建設さんの方々をはじめ、各工事に携わった皆さんのご協力のもと、無事にクライアントのご家族にお引渡しする事が出来ました。

クライアントのSさんご家族は皆さん終始笑顔で、引渡し書類の内容のご確認や、関係者による取扱い説明に聞き入っておりました。

投稿者 sekkei-ya :2009年12月19日23:06

S邸が間もなく完成します

S邸14外観.JPG

年内の完成を目指して行っていたS邸の工事が、いよいよ大詰めをむかえ、現場の空気がピリピリしてきました。

建物の外観的には、ほぼ完成し、外廻りの配管配線工事や外構工事が始まりました。

内部では、大工さん・塗装屋さん・建具屋さん・クロス屋さん・家具屋さんなど多種多様な職人さんが出入りします。

それぞれの職人さんはせわしなく作業を進めながらも、仕上げ段階に入っている現場にキズやヨゴレが付かぬように細心の注意を払うことを忘れません。

投稿者 sekkei-ya :2009年12月03日08:37

S邸の外壁工事が完了しました。

  

およそ10日間を掛けて、外壁工事が完了しました。

日照を考慮して、ブラック・アンド・ホワイトのツートンとし、外壁に取り付くいろいろな機器類も外壁と同色としていただきました。

外観のアクセントとして、西面から南面にかけてコーナーの出窓を設け、単調さを回避しています。

投稿者 sekkei-ya :2009年11月07日10:35

S邸の配管・配線工事を行いました。

 

給排水・ガス・エアコンなどの設備機器関係配管工事と、コンセント・照明・テレビなどの電気配線工事を行いました。

今回は浴室などの水廻りを2階に配しているため、それら2階水廻りの下階を倉庫類の諸室に充て、給排水時の音対策と漏水時のメンテナンス性を高めています。

近年、家電製品の多様化と普及に伴い、住宅にとってコンセントの数的必要性が格段に高くなりました。特にパソコンとその周辺機器やテレビ廻りのデッキ・ゲーム類などマルチメディア関係は、それぞれに電源が必要なため、想定される位置には多目のコンセントが必要となります。

S邸では家電製品の使用想定場所を除く一般用コンセントも、居住室に2口コンセント最低4箇所、非居室にも最低2箇所設置し、想定外の家電対応を行っています。

また、マルチメディア類設置位置を6箇所想定し、それぞれに6口コンセントと電話配管・アンテナ配線を設けて可能な限り空間の利用形態を妨げない工夫を行っています。

投稿者 sekkei-ya :2009年10月07日12:38

S邸のサッシを取付けました。

  

外部開口部となるアルミサッシを取付けました。

今回は外壁に白と黒の2色を使うため、サッシの色もブラックとホワイトとし外壁色に合わせます。同時にサッシに併設される網戸の網も、サッシの色に合わせ黒と白を使うことにしました。

網戸の網は少し前まで白(半透明樹脂)が主流でしたが、近年は黒い網を使う事が多くなりました。日本は窓を開放する夏季に蚊などの虫が多く、虫の進入を防ぐために住宅の場合、ほとんどの開く窓には網戸を設けます。

この網戸、虫の侵入防止にはとてもよいのですが、風景を見るときや通気量を考えると無いほうが妨げになりません。この状況を少しでも緩和するために、外を見るための窓は嵌殺し(ハメコロシ・開閉しない窓)とし、通気用の窓と分ける工夫をしています。しかし全てを分けることは難しいため、視線の邪魔になりにくい黒い網戸を使って、網戸の存在感を少なくしています。

今回は白い外壁となる南面の主な開口は、景色窓と通気窓を分けているため、サッシ色とのバランスを優先させて、白いサッシには白い網を使うこととしました。

投稿者 sekkei-ya :2009年10月07日08:59

S邸の中間検査を受けました。

 

特定行政庁と保険会社の検査員による中間検査(屋根の小屋組みと構造上主要な軸組工事の検査)を受けました。

まずは書類審査。構造概要を説明後、書類照合・工事写真・使用材料伝票のチェックなどを行いました。次いで現場審査。各部材寸法・仕様・位置、金物仕様・接合状況のチェックなどを行い、結果はもちろん合格。

10月以降引渡し物件から住宅瑕疵担保保証の保険加入などが義務付けられる関係から、現在制度移行期間となってしまったため、S邸に関しては特定行政庁と保険会社によるダブルチェックとなりましたが、今後は特定行政庁による中間検査は廃止される方向のようです。

投稿者 sekkei-ya :2009年09月17日10:22

S邸の屋根工事が始まりました。

  

屋根の仕上材を葺く工事が始まりました。

今回はカラーガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺きです。デザインのアクセント及び日射による焼込みを緩和するため、南面は防汚染塗装を施した艶有りホワイト、北面は母屋への日照反射を防ぐために遮熱塗装を施した艶消しブラックとしました。

棟の部分には屋根裏の換気のため、通気棟を被せます。外壁の通気工法と連携して、構造部材を乾燥した状態に保ち、腐朽を防止します。

投稿者 sekkei-ya :2009年09月14日17:04

S邸の上棟式を行いました。

  


建方が無事終了し、上棟式を行いました。

上棟式は建前(たてまえ)とも呼ばれ、屋根の最も高い「棟(むね)」が無事上がったことを祝うと同時に神に感謝し、以降の工事の安全を祈る儀式です。
一般的には職人さんが主となる儀式ですので、住宅の場合神主さんは呼ばず、大工の棟梁が仕切って行います。また、ハウスメーカーなどの場合は省略してしまうことも多いと聞きます。

今回はクライアントのSさんも棟に上がり、棟の中央に立てられた「幣束(へいそく)」に向かい、上棟への感謝と安全祈願をお願いしました。

上棟の日付・工事名・クライアント名・施工社名を記した棟札が、ここに住む人々の生活を見守り、この建築の歴史を記す証(あかし)として、家の頂に祭られます。

投稿者 sekkei-ya :2009年09月06日11:13

S邸の建方工事を行いました。

S邸07建方.JPG

建方(たてかた)を行いました。天候にも恵まれ、暑いくらいの快晴でした。

プレカット工場にて加工した構造材をレッカー車にて荷揚げしながら、職人さん8名で予め敷込んであった土台の上に、柱から順を追って建てて行きました。

2階のボリュームが概ね上がった姿を目にしたクライアントのSさん「思ったより大きいですね。」
ローコストを実現するため設計打合せを重ねるごとにコンパクトになってきたプロセスからか、もっと小さいイメージをお持ちだったようです。
また、既存の母屋が比較の対象として並んでいるため、更地に建つ同規模の住宅と比べると大きく感じることや、敷地が道路から40cm上がっていること、外部足場などの影響もあるのでしょう。

実際、私も「意外と大きい」というのが率直な感想でした。
近隣と母屋への圧迫感を緩和するため、可能な限り建物高さを抑えた設計を行っているので、今後外装などの工事が進むにつれて、徐々にコンパクトなイメージへと変わってゆく予定です。

投稿者 sekkei-ya :2009年09月05日12:07

S邸の基礎立上りコンクリートを打設しました。

S邸05立上コン.JPG

布基礎の立上り部分のコンクリートを打設しました。

基礎立上りコンクリート打設時に注意しなければならないことのひとつに、基礎埋込み金物の精度があります。今回の埋込み金物は、土台と基礎を緊結するアンカーボルトと、柱と基礎を緊結するホールダウン金物です。ともに木造建築にとって重要な構造金物であり、精度が悪いと地震時などに力を充分に伝達できず、最悪の場合倒壊ということも考えられます。 

基礎埋込み金物の精度を狂わせないよう、また、ジャンカ(コンクリートが隅々まで行き渡らず空洞が出来てしまうこと)などが発生しないよう、慎重に作業が進められました。

投稿者 sekkei-ya :2009年08月26日16:00

S邸の基礎ベースコンクリートを打設しました。

S邸04ベースコン.JPG

布基礎のフーチング部分のコンクリートを打設しました。

朝方雨が降っていたので、予定通り打設できるか心配しましたが、7時頃には雨は上がり、打設が終わるころには晴れ間も顔をのぞかせました。

今日・明日とコンクリート養生のため現場はお休みです。

投稿者 sekkei-ya :2009年08月22日10:23

S邸の配筋検査

S邸03瑕疵担保検査1.JPG

監理者及び保険会社の検査員による基礎の配筋検査を行いました。

今年の10月1日以降に引渡す住宅から、瑕疵担保責任の履行保証が義務付けられます。(特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律)

以前より躯体(柱や梁などの構造上主要な部分)や屋根などの漏水に関して10年間の瑕疵担保責任の法整備はされていましたが、経済不況による工務店の廃業などによって責任を負えない状況が相次ぎました。

今回の法施行は、住宅の瑕疵担保責任を確実に保証できるよう、供託金を預けるか、保険に加入することが義務付けられ、万が一、施工を行った工務店が倒産しても、工事の瑕疵を原因とした補修工事などの費用は供託金若しくは保険会社から支払われることになります。

S邸では瑕疵担保責任保険に加入し、保険会社の検査員による現場検査が行われます。

今回は第一回目として、基礎の配筋検査を受けました。
先ず検査員の方に所定の事前検査報告を提出し、基礎の概要・状況を報告。続いて現場にて配筋状況を検査していただきました。
鉄筋の種類と間隔、継手仕口の定着長さと各部の補強状況、結束状態とコンクリートのかぶり厚さなどを確認していただき、無事合格。「良く出来ています。」とお褒めの言葉もいただき、職人さんたちもホッと一安心、明日のコンクリート打設に備えて準備に掛かりました。

投稿者 sekkei-ya :2009年08月21日12:49

S邸の基礎配筋を行いました。

S邸02基礎配筋.JPG

お盆休みをはさんで、S邸の基礎配筋を行いました。

敷地と道路との高低差がおよそ40㎝あり、クライアント所有のハーレーの展示収納室の入口を道路側に設けたため、展示収納室廻りは他の部分と比べ基礎の深さが40㎝低くなっています。

基礎の支持は柱状改良杭に載せているため、今回は建物下全面で支える「べた基礎」ではなく、柱直下を連続した帯状の基礎で支える「布基礎」を採用しています。

投稿者 sekkei-ya :2009年08月21日12:31

S邸が着工しました。

S邸01地盤改良.JPG

群馬県高崎市のS邸が着工いたしました。

工事を担当していただく小澤建設の小澤社長さんと事前に綿密な打合せを行い、柱状地盤改良工事を行いました。

最も重要な工事のひとつが建物を支える基礎工事ですが、特に地中に設置する柱状地盤改良工事は目に見えないため、工事状況を的確にとらえ品質管理を行うことが必要です。

固化材の配合状況、掘削深度、重機の回転トルク、混入流量、表層部分の混和状況などを確認し、地盤調査資料や設計図との照合を行います。

それらの結果、全数が支持地盤に達し施工品質、施工精度とも合格であることを確認しました。

投稿者 sekkei-ya :2009年07月29日11:15