U邸改修工事か完成しました。
このプロジェクトは鉄筋コンクリート2階建ての住宅の一室を、子供部屋から奥様のお部屋と客間を兼ねた室に改修するものでした。
建物完成当初は車が趣味のご主人のガレージとして計画されたとのことで、外観的にもアクセントとなっている円形の部屋でした。その後、床を張り、間仕切りの一部を付加して子供室として使われていました。
奥様からの要望は「4畳半くらいの畳敷きのスペースと読書やお茶ができるコーナー、またできるだけ多くの収納と寒さ暑さ対策をローコストで実現して欲しい、イメージは和モダンで」とのことでした。
壁と天井がコンクリート打放しだったため、内壁を60ミリほどふかして断熱材を充填し、床暖房を設置しました。壁面収納、床下引出しなど大きさや形の異なる収納を可能な限り生み出し、円形部屋の欠点である使いにくさ(家具などの置きにくさ)を緩和しつつ、円形という個性的な空間性をより引き出すよう慎重に計画を行ないました。
天井はコンクリート打放しのまま、照明器具やエアコン、床下地やドアなど既存で利用できるものはそのまま利用し、カラーコーディネートはそれら既存のもっている色との調和に注意を払いつつ行ないました。